イヌリンと難消化性デキストリン、この2つはどちらも同じ水溶性食物繊維でとてもよく似た成分です。似た成分なので、期待できる効果効能も似ています。

 

この2つの成分の違いや血糖値対策やダイエットにはどちらの方が良いのか調べてみました。

原材料の違い

イヌリンも難消化性デキストリンもどちらも植物由来の水溶性食物繊維ですが原材料が違います。
菊芋やゴボウなどのキク科の植物に含まれている多糖類の一種がイヌリンで、難消化性デキストリンはじゃがいもやトウモロコシに含まれているデンプンです。

 

デンプンも多糖類なので同じ仲間で栄養学的にはどちらも水溶性食物繊維ですから、この2つの成分は非常によく似ています。

 

よく似た成分なので期待できる効果効能もほとんど同じです。血糖値が上昇するのを穏やかにしたり脂肪が吸収されるスピードを緩やかにしたり、腸内環境を整えて便通を良くしてくれたりといった効果が期待できます。

 

どちらも血糖値が気になる人やダイエットしたい人の強い味方になってくれる成分で、野菜不足で便秘がちな人にもおすすめです。

入手の容易さや使い勝手の違い

でもどちらかを選ぶとしたら、どちらがより効果的なのかと悩む人もいるでしょう。イヌリンと難消化性デキストリンは原材料が違うので、わずかですが違いもあります。

 

どちらも白い粉末になった健康食品として販売されていて、普段の食生活に手軽に取り入れることができます。
飲み物などに混ぜて使うことができるのですが、まず使い勝手に違いがあります。

 

白い粉末タイプで基本的に何かに溶かして摂取するのですが、イヌリンの方が溶けにくいです。

 

イヌリンはお湯ならスムーズに溶けますが、常温や冷たい水だと溶けにくいです。難消化性デキストリンの方は溶けやすく、冷たい水でもしっかり混ぜれば溶けます。

 

またイヌリンは少し甘みがありますが、難消化性デキストリンの方では、味はほとんどありません。

血糖値対策やダイエットにはイヌリンの方がオススメ

身体への効果効能についての違いですが、イヌリンは全く吸収されないという特徴があります。人間にはイヌリンを分解する酵素を持っていないので、イヌリンを摂取しても吸収されずそのまま身体の外に排出されてしまいます。

 

そのためどちらもダイエット効果は期待できるのですが、身体への作用が違います。体内で消化吸収できないという特殊な性質を持つイヌリンには、インシュリンの分泌を抑える作用があります。

 

そのため血糖値の上昇を抑えることができ、血糖値対策やダイエット効果が期待できます。

 

難消化性デキストリンはインシュリンの分泌を抑える効果はないものの、水溶性食物繊維による血糖値を抑えたりダイエット効果は期待できます。

 

またイヌリンは腸内で分解されるとフラクトオリゴ糖になり善玉菌のエサになるという、難消化性デキストリンにはない特徴もあります。

 

食物繊維も同じように善玉菌のエサになりますが、イヌリンは水溶性食物繊維とフラクトオリゴ糖のダブルで善玉菌を増やしてくれます。

 

水溶性食物繊維自体に血糖値の上昇を穏やかにしたり、善玉菌のエサになり腸内環境を整えてくれる働きがあります。

 

難消化性デキストリンにも同じ効果が期待できるのですが、イヌリンには水溶性食物繊維としての作用にプラスしての効果が期待できるというわけです。

 

血糖値対策やダイエット、整腸作用については、プラスの作用があるイヌリンの方がより効果的だと言えるでしょう。

難消化性デキストリンはトクホにも

健康食品として毎日摂取するなら安全性についても気になりますが、安全性の高さが認められているのは難消化性デキストリンです。

 

難消化性デキストリンは整腸作用と食後血糖値の上昇抑制、さらに食後中性脂肪の上昇抑制の3つの働きにおいて消費者庁に認められています。

 

消費者庁が許可する特定保健用食品、いわゆるトクホとして許可されている商品に使用することができます。
イヌリンにもほとんど同じ効果が期待でき、イヌリンにしかない嬉しい働きもあるのですが、難消化性デキストリンだけが安全性の高さや効果が認められています。

 

イヌリンは菊芋やゴボウなどのキク科の植物に含まれている天然の成分なのですが、健康食品の場合は他の素材を原料にしていることがあります。

 

他の素材を原材料として酵素を使い、イヌリンと同じ構造を持つ物質が健康食品として販売されていることがあります。そのためトクホの素材としては認められていないのです。

目的に応じ使い分ける

イヌリンと難消化性デキストリンの違いについて紹介してきましたが、毎日の食生活で野菜が不足しがちで食物繊維を補いたいというなら難消化性デキストリンを選ぶと良いでしょう。

 

安全性と効果が認められている難消化性デキストリン入りのトクホ商品を選べば安心です。身体に吸収されないという特殊な特徴を持つイヌリンは、インシュリンの分泌を抑えたり腸内で分解されてフラクトオリゴ糖となり善玉菌を増やすという働きがあります。

 

これは難消化性デキストリンにはない働きで、この効果も期待したいならイヌリンの健康食品やイヌリンを多く含んでいる菊芋のサプリメントを選ぶと良いでしょう。

 

イヌリンと難消化性デキストリンの違いについてご紹介しました。どちらも血糖値対策やダイエット、整腸作用がある魅力的な成分ですが、若干違いもあるので最適な方を選んでくださいね。