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「山芋の里」がいよいよリスタート!

山芋の里07

昨暮れから「山芋の里」での就農生活を始められたM夫婦と1歳のお嬢さん家族、その後の暮らしぶりの報告です。

人手がかかり獣害も予想される「山芋の里」での研修より、やまいもまつりネットワークのある周南市内での研修が何かと利便だろうと定植の実地研修は、市街地のど真ん中にある遊休地をお借りして年初から準備を始めておりました。先月より本格的な植付け作業を始め、ネットワークの世話役を先頭に、M夫妻とよちよち歩きのHちゃん、そして手の空いた者スタッフが入れ替わり立ち替わりお手伝いに参加し、天候にも恵まれて予定よりもスムーズにこの2ケ月ばかりで無事植付け(約1万本)を完了いたしました。

ほっとする暇もなく、本人の強い希望もあり、先週からは移住先の「山芋の里」の再生を期して、奥深い山中での作業も始まりました。親子3人とも土にまみれた生き生きした表情を側から見ていても嬉しい限りです。 後見人の世話役からMファミリーへのメッセージの一部を拝借させていただきます。新しい生活に取り組み始めた彼らと、彼らを取り囲む方々との橋渡しの意味を込めた諸々のアドバイスの冒頭に記されたメッセージです。彼らの暮らしぶり紹介の一端になれば幸いです。

ーーー新しい生活を始められてから、半年になろうとしています。早いものですね。その間にも、少しずつ生活の基盤と形が整いつつあることは、喜ばしいことです。お世話役として後見する者としては、いろいろと心配な事もありましたが、お二人のしっかりとした希望と意志を確認して、移住していただく運びになったいきさつも今はありがたく思えます。
M君は、まだ短期間ながらも共に過す時間の中で、才能に恵まれ、健康にも恵まれていることはもとより、自主的に創意工夫をしながら、より良い仕事や生活のあり方を見い出そうとする姿勢があることを、大へん頼もしく思います。自然生山芋に関わる仕事を始めて、初年度だというのに非常によくやっていると思います。期待の大型新人というところです。これまで30年間、全国各地で数えきれないほどの人々に山芋作りの要領を伝授して来たわけですが、M君ほど飲み込みが早くて、スジの良い弟子は数えるほどかと思います。さて、それが持ち合わせた才能なのか、一生懸命さからなのかは今後のなりゆきに期待するとしましょう。より良いやり方がありそうな時は、これからも意見を述べさせてもらいますが、どんな事も鵜呑みにはしないで、自分なりに感じたことを生かすことも大事です。
N子さんは、就農アンケートの記入も少なかったので、来山前に電話では長時間話してもらいました。まだわずかな時間しか共有していませんのでよくわかりませんが、優しく、呑気に、悠楊せまらぬ生活感覚を感じます。おそらく誰とも対峙することなく、好ましい人間関係を築いていける人であろうと拝察します。
Hちゃんについては、まだ全然わかりませんが、彼女の方からすれば、私達大人の様子を観察していて、よくわかっている利発な子だということは、まちがいないでしょう。
まだ赤ちゃんのふりをしている間は、仕方ないとしても、そのうち真相があきらかになるのが楽しみです。まあ世話役としては、そんなカンジで見守っている次第ですが、Mファミリーと関わる周囲の関係者にも、様々な立場と見解があることでしょう。つきましては他の関係者からは言及されにくいことを、仲をとりもつ世話役としてのアドバイスも伝えていこうと思います。(後略)ーーー

★写真は、山芋の里にて空き農家を見学するMファミリー(昨年9月)

島耕作社長「農」を語る?

湯野桜まつり

「日本の"食と農"に吹く逆風と追い風。今をどう読むか、各界の識者に聞く」というシリーズ「農へのまなざし第5部」が日本農業新聞にて始まった。第一回目は漫画家の弘兼憲史さん。

国民総生産(ODP)を減少させても食料自給率を現在の39%からせめて60〜70%に上げたい。そのために「田園回帰・団塊世代を呼び込もう」と様々な提言をしています。弘兼さんは「土に触れる農業をしたい」「田舎暮らしをしたい」と多くの人が希望しているのにかかわらず、新規の就農者が増えない現状を農業へのイメージが変換しきれないところだと言う。「農業では喰えない」「作業が地味で単純」というイメージを払拭して「サラリーマンより有利な収入だ」「農業はこんなに楽しいんだ」と思わすくらいの大胆な国の支援を求め、若い人の発想が農業に生かされたら農業は変ると力説しています。

私も田舎暮らしを始めて五年目になりましたが、確かに農業に取り組む上でいろんな壁を感じる事があります。各地の農業地域でもざまざま新しい取組みを進めていますが、長い歴史の中で培われてきた古いシステムはとうぜんながら早々に脱皮できるものではありません。「郷に入れば郷に従え」的な制約がある中では中々楽しく農業をやるのは大変です。人と人との地道なコミュニケーションを積み重ねてより良き農業の道を探っていくとなれば農業の変革は遥か将来のこととなるでしょう。はやり、強力な国のバックアップで大胆な改革が求められます。食料問題は(環境問題とともに)非常に切実な課題なのですが、国を始めマスコミなども取り組み方が全く悠長すぎます。"50何兆円で道路を作り続けて"食料危機がやってきた時にいかほどの役に立つものか、国のトップは真剣に考えるべきなのに、道路特定財源の云々でもめている場合ではありません。この規模同等、いやそれ以上の農業への支援がないと未来につながる農業変革は必出来ないと思います。

弘兼さんが山口県出身だとは知りませんでした。彼もまた団塊世代の代表で、私も随分と作品を愛読させていただきました。残念ながら田舎暮らしと共に漫画離れもあって、課長だった「島耕作」がなんと社長になったとは知りませんでした。まだまだ余裕のない田舎暮らしです。ゆっくりと「社長 島耕作」を読んでみたいものと思っております。

★写真は先月4月「湯野桜まつり」の風景、この街も高齢化によって周辺に遊休地が増えつつあります。やまいもまつりネットワークの一員が昨年よりこの遊休地を借りまして就農しています。

自然生のある風景「父母への感謝」

父母への感謝.

母の日から父の日までのひと月、父母への感謝の気持ちを込めて「父の味」「母の味」を辿ってみたいと思います。

マーケティング会社ウェーブプラネットの調査によると、「父の日」にプレゼントを贈る人は4割弱、50%の人が贈る「母の日」にいまいち及ばない。面白い結果としては「父の日」にプレゼントをもらえる人の94%が、子供と一緒に夕飯を食べているお父さんで、そうでないお父さんは89%と差がついた点。ふだんの食生活に「非常に満足している」と答えた割合も、もらえる人の方が10%以上高いとのこと。同社でも、「家庭の食生活などで、父親と家族がどれだけ通じ合っているのかが鍵になる」と分析している。 親子には本当にいろんな事があって、どれをとっても大変なことなのですが、やはり食生活にまつわる触れ合いが大きく占めているでしょう。「食(食卓)」を通じた様々なコミュニケーションは、ごく平凡なやり取りの会話から、目はに見えない気持ちのやりとりがありました。父母への思い出シーンには「食」という舞台は欠かせません。

母親が「食卓」や「台所」の主役であるのは当然ですが、私の回想アルバムでは食卓での”親父”の姿が出てこない。しかし、野生の動物や鳥のように、食べ物を運んでくる父親の逞しい姿はしっかりと焼き付いている。大きなスイカや重い米袋・氷(冷蔵用のブロック氷を荒縄にぶら下げてくる)を持ち帰ってくる親父の姿には、母親の温かさと対称である理屈抜きの凛々しさがあった。山里で育った人たちには、裏山へ山芋(自然生)を掘りに出る親父の姿、そして掘り上げてきた子供の背丈ほどの自然生を庭先で洗い、縁側で擂り鉢にあてている親父のうしろ姿がピッタリだろう。これぞ日本のオヤジ、当然の如くの親父の姿であったように想像します。

街で育った私には生憎このようなシーンを持ち得ていませんが、山芋(自然生)のある原風景をイメージしていくと、こんな日本的な情景になっていくのでしょうか。親父のうしろ姿には孤独感は微塵もありません。やはり台所から聞こえてくる母親の包丁の音と対になっているようです。両親にはベトついたものはありません。むしろ乾いた関係なんですが、子供には妙に安心する距離感です。山芋をのばす出汁は、母さんが作ります。父さんが山で穫ってきた山芋ですが、ご飯に掛けていただいているとろろ汁には、やはり母さんの味がしっかり刻み込まれる訳です。その頃には何でもない食卓の風景ですが、この歳になってイメージしてみると涙が出るような郷愁感に満ち満ちています。その頃の風景に心から感謝したいものです。

 あらためて…  お父さん、お母さん、ありがとう!

野老(ところ)と自然薯

自然薯とトコロ

農業新聞の連載コーナー「やまけんの舌好調」にトコロ(野老)を食べた話が書いてあった。
自然薯に似たトコロは苦くて食えない。イノシシも嫌がる山芋と言われ、一般的には「有毒なので食べるべからず」と記された資料が多い。中にはこの芋の根を細かく砕いて川に流し、魚を麻痺させて捕えるという漁法もあるとか。
果たして、有毒といわれるトコロ(野老)にレシピなるものなどがあるかどうか気になって調べてみた。

エビを海老と書くのことに何の疑念もなかった。野老と書いてトコロと読むのは非常に奇異だ。
エビもトコロも長いヒゲがあって、それを老人に見立てた、との故らしい。海老に比べ野老は馴染みが少ない。漢字変換にも顔を出さない。
地方によって、古来からヒゲ根を正月の床に飾って長寿を願う風習があって「野老飾る」は季語にもなっているとのことだ。現代では専門語のようで言葉が一般化しなかったのは、海老は美味くてどんどん食べ、野老は不味くて食卓から離れていったからだろう。

この有毒とも言われるトコロですが、(まあ実際は強力な苦み、アクでお腹をこわすという程度のものだろうと想像しますが)
この不味い(正確には苦い)トコロを食べる地方がある。前述のやまけんさんが食したのは岩手県で、東北地方にはトコロをじっくり灰汁で煮て水にさらし調理したものを愛食する方が多いらしい。苦みを楽しむ、味わう、やまけんさんも「美味しくない美味しさ」がとても大切だと言っておられます。
この「美味しくない美味しさ」の重要性が何なのかは次回(食育編)にて触れるとして、「野老ばなし」あと二つだけ。

此山のかなしさ告よ野老掘」 芭蕉(「真蹟懐紙」には「山寺の悲しさ告げよ野老掘り」とある)
俳句の才がないので上手に味わうことができませんが、芭蕉が句に使うぐらいですから「トコロ掘り」はごく日常的な風景だったのでしょう。

在原業平が野老(ところ)が多く生えているのを見て「この地は野老(ところ)の沢か?」と言った事が由来で所沢」という地名が残ったという話はわかりやすい。
詳しくはhttp://www.geocities.jp/mc7045/sub109.htm

「野の散歩道」をお訪ね下さい.

★翁の能面はhttp://shopping.nohmask.net/okina/okina.htm

能面師 倉林朗 能面展示室」より拝借しました。
★オニドコロの画像(右上)はhttp://www2.neweb.ne.jp/wd/akiyosidai/onidokoro.htm

秋吉台の自然」より拝借しました。

★写真の左は自然薯の写真です。見分け方→自然薯は葉が対生で,トコロ(野老)の類は互生です。

おもいっきりイイ!テレビの「食材バカ一代」に登場!

食材バカ一代の藤岡弘さん

昨今「雑学」「クイズ」ブームで、やや「グルメ」番組が押されていると言っても、食に絡んだ話題にはこと欠きません。
「大食いイベント」「フードハンター」などいうのは感心しません。本当に視聴者がこんな番組を見たがっているのかどうか分かりませんが、率が取れるからといってこぞって大食いを煽るのは軽薄ソノものだ、とは言っても軽薄がTVの本質の一つだから仕方ない事なのだが。
ふるさと食材の取材で古くから定評のある「おもいっきりテレビ」に昨秋から月曜コーナー「食材バカ一代」が話題を呼んでいますが、これは「どっちの料理ショウ」の流れをくむ、食材にかける職人のこだわりをピックアップしたもので、こだわりの食材を育て、加工され、調理されグルメとして完成していく様々なシーンを、「藤岡弘」が追っかけていく番組です。

これに、やまいもまつりネットワークの世話役が自然生一筋「山芋バカ」で登場する事になりました。
一村一品運動から、現在のおっとろろ村構想まで、30年来の自然薯との悪戦苦闘の歴史をバックに「極上とろろ汁」を紹介していただく事となりました。まだまだ、一般の消費者には馴染みのない自然薯(自然生=じねんじょう山芋)を紹介していただくにはこの上もないチャンスだと、ネットワークの一員である私オットーも喜んでおります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/藤岡弘"
藤岡弘さんは、今でもいろんな活動をされ、幅広いフアンをもっていますが、50代の男性には、圧倒的に初代仮面ライダーのイメージが焼き付いているでしょう。私も少したじろいで「畏れ多いので…」と色紙をいただくのを断ってしまいました。でも、本当に気さくな方でスターとしてのオーラはあっても、すっと懐に入っていける人懐っこい人柄はスターだということを感じさせません。不思議な魅力もある方です。
それにしても、私より歳上だとはとうてい思えません。ホント!
★4月7日のお昼から放映です。お時間が許せる方は是非ご覧下さい。

自然生レシピ「山芋四方山話」
http://blog.goo.ne.jp/ssnis

インタ^ネット農園・体験農園の開始です!

体験農園19年の収穫

昨年度、試験的に始めましたインターネット農園・体験農園の試みがどうなったのか?
早く報告をと思いつつ、気持ちが沈んでずるずるレポートが遅れておりました。
結果は大失敗に終わりました。上の写真が私の試験圃場での収穫の全てです。食用に出来そうなのは4〜5本、他は大きめの一本種(約80本)というところです。植えた100本中、10数本が腐っていました。
芽だしは比較的順調でしたが、繁茂がピークになるはずの夏の終わり頃に雑草処理が追いつかず成長が止まりました。全く小生の力不足、愛情不足が原因です。本当に情けない次第でした。
自然薯の三年目のジンクスという奴です。1年目は言われた通りに素直に作る。2年目はちょっと自分流の工夫が加わる。3年目は「欲が出る」。この欲が往々にして裏目に出ます。私がどんな欲をかいたのか?知りたい人はコメントで聞いて下さい。
個別に報告いたします。

インターネット農園に申し込まれていた方の14本も300g以下の小振りが多く、参加者の方にはご了承をいただき代用品を年末・年始にお送りいたしました。
良い結果が導かれず誠に申し訳ない限りです。この失敗を今年にぜひ活かしたいと思います。

という訳で本年の「インターネット農園・体験農園」は私の圃場を離れて、委託農園の圃場の一角(山口県周南市)を借りて、自然薯専門の契約農家の方にお願いする事となりました。
本年は、地域づくりの一環としても「体験オーナー農園」への参加を市内を始め、多くの地域の方々に呼びかけております。周南市近郊の方は「山のお宝」作りに一度ご参加して挑戦されませんか? 昨年参加の方も懲りずにまたご参加いただきますようお待ちしております。
詳しくは「体験農園募集ページ」をご覧下さい。

農村コンビニ(ノーソン)がんばれ!

昨秋、念願の田舎暮らし拠点を山間部に移しました。
農村集落ですから近所の県道には(徒歩で10〜15分の)野菜の直売所は2ヶ所ほどあるのですが、何時開いているかは不定期で何かの折にでしか利用できないです。生活用品・日常品ははやりスーパーやコンビニへ車を走らせなければなりません。
過疎・高齢化のいろんな問題のなかで、車を使えない高齢者たちの買物も切実な日常課題です。
以下は、日本農業新聞(2月5日)付けの記事からの紹介です。

「大分県の耶馬渓町の山あいの地区は、住民が700人。雑貨、日用品が買える唯一のお店が閉店してからは、買物はカタログの宅配が主になった。このままだと地域の活力そのものが低下すると、地域の危機を憂いた有志がNPOを立ち上げ、入会金1000円、年会費2000円の運営参画を募ると60人の会員が集まった。住民たちの協力でオープンした店を「ノーソン」と命名して、食品をはじめ最低限の生活必需品を購買できるよう運営を始めた。
購買はもとより、何より休憩や団らんがしやすく、失いつつあった地域のコミュニケーションの場として活躍している。このコミュニケーションから、野菜や花を集め他地区の産直コーナーへ出荷するスタッフが出来たり、遊んでいた畠が活用されたり、「ノーソン」の売上げ増とあいまって、むらの小さな経済が動き出した。」

いいですね!ストーブを囲みながら「こんなものを売ろうね、買おうね」と語らう場所があるのは。
私の新居周辺の地域でも、十数年先は間違いなく、買物へ行けなく人たちが圧倒的な比率になります。少しずつ地域にとけ込むながら、折りあらば「農家レストラン」「産直販売」「自採り菜園」「オーナー農園」「地域ギャラリー」などの提案をしようかと考えております。
生活や社会全体でも、生き方・行き方を改めなければならない時代となっています。
中国野菜の問題も、この機に、誰かがはっきりと「多少は高くても、身の回りで出来たものを食べましょう!使いましょう!」とこれからの時代をリードしていくべきでしょう。大手メーカーに期待はできなくても、CO-OPさん位は期待できるものと思っていましたが、今回みごとに信頼を失墜。やはり消費者の強い意志表示にしか道が開けないようです。「日本人は日本のものを食べよう!」決して排他的な意味でのスローガンではありません。これは、ひいては中国の人たちの為にもなることだと信じています。

「一物全体食」「身土不二」「地産地消」経済至上主義では一見不合理なような事が、ごくごく当たり前でかつ合理的に、私たちの生活の眼前にあります。先ずは己からの実践です。

花よりダンゴのスローライフ

しいたけ椎茸できたぞ!
一昨年の秋、じっちゃんの知り合いの方の山からナラの木を切らないか、という話がありまして、早速身内3名でにわか木こりなって山へ入りました。各人が手にしていたのは家庭用ノコギリで、悪戦苦闘は予想していましたが、端枝を落とす程度なら仕事はできますが、一本を根から切り倒すのは大変な作業で時間がかかりました。
途中、様子をうかがいにこられた地主さんが、見かねてチェーンソーを貸して下さいました。
あっ言う間に数本を倒し適当なサイズに切り分けて作業が完了しました。30数本のこのナラ原木に小穴を開けて、椎茸の菌を打ち込んで湿気の多い日陰や裏山に置いて回りました。

それから一年あまり、じっちゃんから「さあ!でてきたぞ 穫りにいこう!」と集合がかかって我が家も一家総出で裏山へ。待ちに待った稔りです。自然の営みにあらためて感動を覚えましたが、ワイワイ言いながら椎茸をもいでいる頭の中のイメージは、「焼いて、ポン酢かな?」「鍋かな?」そんな食卓のことばかり。ひもじさに我ながら恥ずかしい思いです。
「山の幸 自然の恵みに乾杯!」

 茸狩や 山よりわめく 台所   〔許六〕

まだまだ、花よりダンゴのスローライフです。

正月縁起「三日とろろ」

やまいもの里
お雑煮に自然生のとろろ玉をいれた玉汁、同じくとろろ玉を海苔にくるんで揚げる磯辺揚げや、お好み焼き風の自然焼き等など、自然薯ギフトに同梱するお正月用のレシピをあれこれ考えていたけれど、やはりシンプルな「とろろ汁」が一番ということでその縁起を調べてみました。

正月三日に食べるとろろ汁を「三日とろろ」と言います。
これを食べると一年間風邪をひかない…とか、松の内に食べるとその年は中風にならない…、十三日(小寒より9日目)に食べる「寒九とろろ」は無病息災の願掛けになるとか…などの言い伝えが日本の各地に残っています。中には悪霊退散のおまじないを伝えるお話もあります。
これらは、正月の御馳走疲れを癒すために じねんじょう山芋の整腸作用を活用したものです。それに滋養強壮の栄養食ですから風邪よけには効果がありますし、血圧の調整力も中風予防に効果があるからでしょう。「三日とろろ」などの言い伝えは、自然生の元気パワーを上手く活用した先人の知恵と言えます。

九州に人っこ一人居なくなる?

やまいもの里
ボヘミアンとまではいかないにしろ「田舎暮らし」「移住」と聞けば、スローでロマンチックな趣きがあって一種の流行・ブームように感じられている方も多いでしょうが、この社会現象は、団塊世代のUJIターン現象と相まって、単なる流行だけにとどまらず、これからの社会を質的に変革する大きな胎動だろうと感じています。
かつて芸術思潮のルネサンスが、芸術のみならず社会の各分野に大きな影響を与えたように、この動きも地域社会、農業、生活感覚・様式などに様々な変化を与えていくことになるでしょう。ひたすらモノを作り続けた二十世紀型の社会のシステムが行き詰まって、二十一世紀型の社会へ脱皮しようと様々な動きだしがありますが、この地方(田舎)志向は、その一端を担うことに間違いありません。

お役所のお題目のような掛け声だけでは、UJIターンを実行しようとする人たちや地方移住を考えている方の実効的な手助けとはなかなかなりません。最近になってやっと、躍動的にサポートを目指した関係団体や機関が横の連携をとり始め、ビジスネス的な連携も視野に入れた交流が進み始めています。
総務省等など国の外郭団体においては、発想や補助金の支給方法が旧態依然ですが、民間企業を組み込んだ「JOIN」移住交流機構が最近立ち上がりました。(財/地域活性化センター内で記事を参照下さい)
 ■財/地域活性化センター→ http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/# 民間の企業が会員に多く参加しているので多少は活発に活動すると期待していますが…商売絡みの思惑もあったりして、どうでしょうか?

山口県でも、団塊世代のUJIターンを進めるため、各機関やNPO等と横の連携を強めた支援ネットワーク「やまぐちUJIターン応援団」の結成を発表した。(10月15日)
 ■やまぐちUJIターン支援サイト→ http://www.ymg-uji.jp/
従来なら、就農場所・空き家・地域活動などそれぞれの情報をそれぞれの機関で集めて、個人がそれぞれに問い合わせていたのを、複数機関で即座に対応できるようにして多くの定住ニーズに応えようとするものらしい。人口減対策の一環に期待している。

総務省の控えめな予想でも、20数年後には1,500万人の人口が減少する。
これは、現在の全九州の人口に匹敵する。
「九州に人っこ一人居ない」状況を想像すれば人口減がどれだけものかよく分かるでしょう。
この人口減少は穏やかに出来たとしても止めることは出来ないでしょう。車や家を買う人自体が減り、国民の総生産は落ちていくでしょう。これを負とか縮小とかに考えず、良い方向に、楽しい方向につなげていく為にも地域社会や農業のあり方、消費のあり方を洗い直して、いち早く二十世紀型のライフスタイルから脱却した生活、それも都市生活者を基準としたスローライフやロハスというような言葉だけに踊らされない、また収まらない脱都市型の「共生・再生」の生き方を探していかなければなりません。

「山芋の里」への就農者募集も、最初は希望者たちの意識のあり方に注視していましたが、具体的な話が進むにつれ、移住希望者の意識や想いだけでなく、周辺の多くの人たちにこそ「共生・再生」のテーマの掘り下げや課題への姿勢を強く問いかけてきているようです。いよいよ私どももルネサンスの幕開けです。

(※写真は、もの寂しい里の夕方)

年年歳歳、1年ぶりの「山芋の里」

やまいもの里

無人化した「山芋の里」の就農者募集が始まって二ヶ月以上が過ぎ、20数件の問い合せをいただいています。その内、関東在住の若いファミリーが、是非ともご見学を!と台風の中を車を走らせ二日がかりで来山され、市内の自然薯の出荷場から現地の「山芋の里」までを見ていただきました。
その他の候補地も含めて、これからじっくりと検討に入られることですがお返事が楽しみです。もう最後は「ご縁」だと思います。
4年前にこちらへ移住した自分もいろいろと選択肢があって、あれこれ熟考したはずなのだが今思い返せば、さほど厳しい選択をしてきたようには思い起こせないのです。なにやら自然な「ある流れ」に乗っかって、それに身を委ねて今に到っているような気がします。その「自然な流れ」が「縁」と言うものかもしれません。

そういう風に応募者の方々とのよいご縁がえられば仕合わせます。前述の若いファミリーを里までご案内してまいりました。私自身もちょうど1年ぶりに訪れました。彼らは移住に向けて現在、農業研修中とのことで、少ない口数からもほとばしる将来への想い・意欲をひしひし感じさせられました。若さという資質がうらやましい限りです。

「山芋の里」は二つの沢が合流する開けた沢の出合、十に近い所帯が暮らすキャパはないが、3〜4世帯が昔からも暮らしていたように、林業を含めてその程度は暮らしていけるスペースはあります。四方が山で、ちょうどすり鉢状の山里の風情が一杯のこの地に、ファミリーは自分たちが描いていたイメージに合致したのか「いいですネ!」を連発してくれました。
でも、やっぱり「一家族だけじゃ、寂しいね」とぽつり!確かに、ここは無人島で暮らす感がある。
「TVのダッシュ村のようになればいいんですが・・・」
自分で不図もらした台詞でしたが、応募された方々の希望を最大限活かせた上ですが、単なる就農者を募集するという処から、もう一歩踏み出していままでの温めてきた「おっとろろ村構想」をやはりここで直接実現させていくように、アピールしていく方が良いのかとも思い直しました。

水田、各種の野菜畑、果樹園、そして山芋畑などがあり、山魚の養育、原木からのシイタケ、キノコ、わさび、やろう思えば何でも出来る環境があります。炭・竹炭や手作り工芸、観光農園、そして集客のシンボルとなる食事処、極上の伝統食「おっとろろ」をメインにした農家レストラン作りです!
こんな感じで、村のイメージはどんどん広がっていきます。いくつかの家族が恊働できます。非定住の方々も参加できます。もちろん周辺地域の方々もです。こうして外部の新鮮な力を流入させないと地域おこしは大変なのかも知れません。

【おっとろろ元気村構想】の詳細はこちらへ
http://www.maturi.co.jp/net/

★写真は山芋の里にて9月7日撮影。
昨年の訪れた9月3日の里の秋の気配を含んだ空のを思い出しました。夏の名残を含んだ蒼さが一緒でした。

 「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」

異常気象が自然薯にも影響!?

インターネット農園「植えつけ」

史上空前の試み、チーム・ゴーゴーのアースメッセージ「豪快な号外」の配布をわずかな数ながらお手伝いをさせていただきました。もう、何十年も猶予も無いとのこと、ここ数年の間に抜本的な手を打たないと、地球環境が取り返しのつかない方向へ進んでしまうらしい。思っているより、感じているより事態は深刻だとのことです。

昨今の極端な気候変化に農作物も大いに影響をうけております。
今年は、春先からの小雨で、土壌が乾燥していたせいなのか、各地の自然薯の芽出し報告では、全般的に出芽率が低下しているらしいと聞きました。
幸い、我が畑での植えつけは5月の初旬から中旬で、そこそこの雨に恵まれましたので、昨年程度の発芽率でした。やまいもまつりネットワークからの依頼で、ネット上でも 「何かおかしい!? 異常な気象が、異変を起こしているのでしょうか?」
と題して全国的に自然薯の作柄アンケートを開始すすることにいたしました。

数少ない日本原産種の植物で何万年も、この日本の風土の中で、大地の恵みを授け続けてきたじねんじょう山芋(自然薯)ですから、少々のことでは挫けるような作物ではないでしょうが、自前勝手に栽培するにはますますと難しくなっていくのは覚悟しなくてはいけないようです。

 ●緊急アンケートに関するページは→こちらからご覧下さい
 ★写真は本年6月24日時点のインターネット農園で撮影したものです。 による3000万部のアースメッセージ「豪快な号外」

インターネット農園のご紹介!

インターネット農園「植えつけ」

昨秋から、やまいもの里の活性化イベントの一環として「体験農園」「インターネット農園」への参加者を募集しておりました。
ぼちぼちとご参加の申し出もいただきました。ところが本年、管理者が不在となり、この運営に頭を悩ませておりましたが、結局「やまいもの里」では、遠くて管理が行き届かないので、私がテスト圃場として借りている畑を使って続けることとなりました。幸いなことに「体験農園」への参加者はなく、「インターネット農園」へ知人を含めて7口6名の方が申し込まれておりましたので、この程度でしたら私の畑でも管理できそうだと思い。管理人を申し出ました。経験が浅くて恐縮いたしますが、何十年というキャリアのある先輩からじっくり指導・アドバイスを受けていますし、折々はのぞいてもらう予定なのでご安心下さい。

「インターネット農園」はややギャンブル傾向が強です。
一口3,600円で2本の種芋を植えるというものですが、育たなければアウト!(代替え品は保証しますが…)大きく育てば(例えば二本とも1kgほどに育てば)ウ〜ン万?を越える値打ちものがゲットできます。とにかく責任は重大です。

自然薯のテスト栽培をはじめてから2年、なんとかこの個性豊かな作物のあらましが見えてきたような気もします。いよいよ今年から本格的な自然薯栽培に手を付ける予定で、お隣の畑もお借りするはずでしたが、昨冬に知らない方がきれいに耕しておるではありませんか、なんと手違い・行き違いがありまして違う方にレンタルされていたのでした。やむなく、別の畑を借りる段取りしました。そして、雨が上がった翌々日にその畑を見に行ったのですが、まだ沼のような状態で、とっても水はけの悪い処で、ここでは加湿をきらうじねんじょう山芋さんが育たないと諦めることになりました。
結局はこの2年、テスト栽培をしている畑(ここも水はけが悪いのですが…)で、少し畝を伸ばして100本ほどを植えることにしました。

この畝の一端が「インターネット農園」です。参加者の皆さんには、メールにて育って行く過程を報告しております。直接には関係のない当ブログの訪問者の皆様もよければ折々に拝見してください。
★写真は5月13日に種芋を定植を終えたところです。昨年までは白マルチをかけていましたが、本年は、草取りに手間がかかりますが、古式の自然流でワラマルチで行こうと思います。

 自然薯の 身空ぶるぶる 掘られけり  〔川端茅舎〕

という句がありますが、身空ぶるぶるという感覚をはやく味わいたいものです。

「やまいもの里」の就農者募集!

やまいもの里

この画像は、居住者がゼロとなってしまい、今後、どうやって荒廃をふせぐか課題となっている「やまいもの里」風景です。(昨年の秋の撮影)

悲しいかな、現在の日本では、中山間地の自然豊かな集落を守ることが難しい状態となっております。とりあえず、就農者をネットで募集することから始めました。就農・田舎暮らしにご関心のある方は一度のぞいてやってください。

■詳しい情報は下記のアドレスにて

田舎暮らししませんか?就農者求む!